ふうぞく【風俗】

1. sex business
2. everyday culture


1. sex business

■ The most common meaning of 風俗 in contemporary Japanese is "sex business," meaning shops where sexual services are offered, such as massage parlors, brothels, etc., as well as commercial sex activities such as freelance prostitution, call girl businesses, etc.

□ This meaning of the term, which is not adequately described in most kokugo dictionaries, probably comes from the name of a law that regulates such businesses: 風俗営業法(えいぎょうほう), which has been translated as "Entertainment Business Control Law." However, while that law covers a wide range of businesses, including restaurants, bars, and gambling establishments, 風俗 usually refers only to sex businesses.

The absence of this meaning from most Japanese dictionaries is curious. Among the possible explanations are the word's slanginess, though it is used widely in mainstream publications and even, as shown by the examples below, serious literature; embarrassment about the meaning, though large Japanese dictionaries contain a rich variety of older words related to prostitution; and a lack of attention by Japanese lexicographers to the vocabulary of popular magazines and books, perhaps the likeliest explanation. In any case, this meaning is extremely common and is richly attested in a wide range of publications, both printed and electronic.

In February 2001, 三省堂国語辞典, in its fifth edition, became the first mainstream dictionary to include this meaning of the word. The definition is a bit roundabout, however. The third sense given for 風俗 is 〔ふつう「フーゾク」と書く〕→風俗営業(2)〔風俗営業店もさす〕「ー嬢(ジョウ)」. The second sense of 風俗営業 is 〔俗〕性にかかわる、いろいろな営業。風俗関連営業。

◇ 風俗遊(あそ)び
patronizing sex businesses

風俗界(かい)
the sex business world

風俗街(がい)
a red light district; an area with many massage parlors and other sex businesses

風俗業界(ぎょうかい)
the sex-business industry

風俗紙(し)
風俗情報誌(じょうほうし)
a newspaper or magazine that specializes in reporting on and advertising sex businesses

風俗嬢(じょう)
a woman who works in a sex business and provides sexual services to men

独立(どくりつ)風俗嬢
a freelance female sex worker

風俗店(てん)
a shop that sells sexual services

風俗評論家(ひょうろんか)
風俗ライター
a writer who specializes in reporting on the sex industry

女性(じょせい)向(む)け風俗
commercial sex services aimed at female customers

中南米系(ちゅうなんべいけい)風俗
sex businesses staffed by women from Central and South America

フードル
a popular and cute female sex worker (a contraction of 風俗 and アイドル "idol")

風俗店は、もうないのではないか。ましてその当時、一度だけ行ったことのある風俗店の記憶などはっきりしているわけがない。七年前のあの日、たまたま池袋に来る仕事があったのだろう。仕事が終わってから通りのどこか、公衆電話に貼られた幾枚かの広告を見て店を訪ねたのではなかったか。
(From the novel 『サーチエンジン・システムクラッシュ』 by 宮沢章夫(みやざわ・あきお). This novel was published in the literary journal 文学界 in October 1999 (the above citation appears on page 24) and later nominated for the 芥川賞(あくたがわしょう) Akutagawa Prize, the most prestigious award given to serious literature in Japan.)

この娘は伝言ダイヤルかなにかで相手の男を見つけて月に一、二度からだを売って小遣(こづか)いを得て、高校を卒業したら風俗嬢(ふうぞくじょう)になるかもしれない。
(From page 117 of the novel 『女学生の友』 by 柳美里(ゆう・みり), a past winner of the Akutagawa Prize. Published by 文芸春秋 in 1999. The readings in the above citation are as given in the printed book.)

無個性な標準語は、その人の生まれ育った環境を隠すのに役立ちます。私に言わせれば、日本人の作った「最初の標準語」は、出身地がバラバラである女達の背景を隠すために作られた「統一吉原基準」でもあるような、遊女の「ありんす」言葉です。それを使いさえすれば、彼女達の生まれ育った背景を隠すことが出来ます。華麗な都会の風俗産業に「田舎丸出しの女」がいたら興醒めになる−−そういう配慮と、もう一つ、「ここは特別な場所である」ということを誇示するためにも、「吉原」という風俗世界の統一規格である、「ありんす」言葉という特殊な人工語は必要だったのです。(『橋本治が大辞林を使う』(三省堂, 2001). In this example, 風俗産業 and 風俗世界 refer to the sex industry of the Edo Period, in particular the brothel neighborhood of 吉原(よしわら) near Asakusa in what is now Tokyo.)

先週末は私用で忙しかったので、風俗に行けず資金が余っている。(Web, August 2000)

万国共通、男ってのは要するにエッチなのだ。そして、タイの風俗で働く女性というのは、このエッチな男どもを微笑みで受け入れてくれる天使なのだ。(Web, August 2000)

何がいやだって、「誰が養ってやってるんだ?文句言うな」とかいう攻撃がいやなの。 おとといは結局「今まで養ってやった金返せ!」とか言われて、こっちも売り言葉に買い言葉で「風俗してでも返してやる!!」とか言って殴り合いになったのね。ほんとこういうこと言われると養われの身としてはどうしようもないわけで、ほんと悔しい。(Web, August 2000)

東亜銀行のOLが風俗してるっていう記事が雑誌に載っているというもの。(Web, August 2000)
(In the above two examples, 風俗する means "to work as a sex worker." It can probably also mean "to patronize sex businesses as a customer," but citations for that meaning have proven elusive thus far. The following one is close, however.)

これというのも、普段は1万円以下の風俗しかやっていなかった、いや出来なかった貧乏が招いた悲劇であることは言うまでもないでしょう。(Web, August 2000)

ある日、杏子はデートサークルのオーナー・吉川と出会う。「風俗の世界で働けば”もうひとりの自分”が見つかる」と言われる。その言葉に杏子は夜だけ風俗店で働くことを決意する。(Web, August 2000)

意識調査プレテストで横浜・曙町へ行く。はじめての曙町に超感動。一種のテーマパークです、あそこは。ビルの何階とかじゃなくて一つの建物全体が風俗のお店になっていて、看板とかも超派手でおもしろかった。(Web, August 2000)

Uちゃんのように、風俗の仕事を「福祉」と答える子が多い。(Web, August 2000)

彼女たち以外にも、他のお店でも、例えば「源泉徴収とかの証明がない」とか、「税金を申告する時困った」とか、「履歴書に書く時や、友達に聞かれた時困る」とか、「保険のことを突っ込まれたり、給料明細、アリバイなどに困る」などの意見があった。手続きの問題とかは、風俗が職業として認められてないから生じるのだと思う。また、人々の風俗に対する賎業意識も影響しているのかもしれない。(Web, August 2000)

この間も「○○大学の女子学生が売春。情けないですネ」なんて放送している。女子大生が売春した、と思うから腹も立つ。風俗嬢が一念発起、一流大学に見事、合格した、と考えれば、むしろ褒められるべきではないか。(『[牧太郎のここだけの話]身勝手な広末涼子を応援する』, Mainichi Shimbun, October 19, 1999)

男性会社員は午後4時50分ごろ、中洲の歩道に落ちていた小切手を見つけ、近くの博多署・中洲交番に届け出た。小切手が落ちていた場所は、中洲の国道202号の歩道。付近に風俗店のチラシなどが散乱し、小切手には自転車のタイヤや靴で踏まれた跡が残っていたという。(『1億円小切手、拾う神あった…ピンクチラシに紛れ、踏みつけられ半日−−福岡』, Mainichi Shimbun, February 3, 1999)

横浜市は4日までに、地域振興券の交付に関する条例案をまとめた。この中で「子育てや福祉といった振興券の目的に合わない」として、風俗営業法の適用を受ける風俗店、パチンコ店、マージャン店などの事業者が取扱業者として登録できないことを明記した。(『地域振興券、風俗店などはダメ−−横浜市が条例案』, Mainichi Shimbun, February 5, 1999. This citation is interesting because it clearly shows that 風俗店 does not include pachinko parlors, mah-jongg shops, or other nonsex businesses regulated by 風俗営業法. Standard dictionaries give the false impression that pachinko parlors, etc., are included in 風俗店.)

○○さんは高校卒業まで愛知県で過ごした。京都の大学に進学するが1年で退学。東京に出てアルバイトで暮らした。昨年春に地元へ戻った。フリーター生活は変わらなかった。新宿・歌舞伎町の風俗店員、アイスクリームの配送、名古屋コーチンの卸売り――。これまで30ほどの仕事を転々とした。定職に就こうと考えたことはない。(Asahi Shimbun, January 5, 2006)

 「買春ツアーをあおる」と在日タイ大使館も抗議した「タイ買春読本」などデータハウス(本社・東京都新宿区)発行の2冊について静岡県青少年環境整備審議会は13日、有害図書に指定するよう答申した。 ... 「タイ買春読本」は1994年に出版された。タイ売春街のシステム、料金などを地図付きで紹介するガイドブック。ライターが実際にタイの歓楽街で買春などを体験し、ルポルタージュ形式や小説のようなタッチで記述している。... データハウスは「社長が不在」としてノーコメント。編集・執筆のライター集団・現地風俗情報は「有害と感じる人もいるでしょう。読む人に判断してもらう」と言っている。(『「タイ買春読本」を有害図書に指定へ−−全国初、静岡県審議会が答申』, 和田明美, Mainichi Shimbun, July 14, 2000)

 今回の芥川賞は該当作なしという結果に終わったが、最後まで松浦寿輝さん(45)の「幽(かすか)」(『群像』3月号)が当落線上で議論された。... 「幽」は、透明感のある美しい文章の小説だ。主人公は、病気のために大手広告代理店を辞めた中年男。半ば、人生から降りたような人物で、家族と別れて都内の江戸川のほとりで独りで暮らしている。淡い日常が、風俗関係に勤める女性とのやりとりや亡くした娘への思いをからめながら描かれる。(『[文化という劇場]該当作なしの芥川賞 評価真っ二つに割れた、松浦寿輝さんの小説』, 重里徹也, Mainichi Shimbun, July 19, 1999)

うわさのフードルが勢ぞろい!フードルの実力を味わえるのが ふ〜どる学園です。
(from an ad for a sex services shop found on the Web in August 2000)

そんな俺だが最近モトクロスなることをやっている
はじめて乗る(原チャ以外の)バイクがレース用というのはなかなかオツでしょ。
これは初体験の相手がフードルのようなもんだ
しかしこのフードルはなかなかワガママで…… (Web, August 2000)


2. everyday culture

■ In its older sense, 風俗 refers to the everyday popular culture of a particular time or place, especially the lifestyles of the common people. A museum dedicated to the 風俗 of a past period may have displays showing a typical home or shop during that period, examples of clothing and children's toys, and other objects and images that depict day-to-day life.

◇ 1674年にニューヨークがイギリスに降伏すると、イギリスの風俗習慣が伝わり、 どうやらこの頃にコーヒーも家庭に親しまれるようになったようです。(Web, August 2000)
(Here, イギリスの風俗習慣 means "English manners and customs.")

遊女・若衆などの当世の風俗を写し、髪型や衣服などを模した浮世人形は、おとなが楽しむ人形として元禄の頃によく作られました。(Web, August 2000)
(遊女・若衆などの当世の風俗 means "how courtesans and men-about-town lived at that time.")

江戸時代の多様な浮世絵の題材の中から、特に子どもに関連する文化や風俗を主題とする作品約150点を集めて構成する展覧会。(Web, August 2000)

過去に関東大震災・東京大空襲によって著しい被害を被り、貴重な文化遺産を消失していて、また、現在においては近年の生活様式の変化や、進む再開発、人口の流動などにより、昔から伝わる伝統文化・慣習・風俗が忘れ去られ、失われつつあります。(Web, August 2000)

現在の深川は、経済の中心からやや外れた存在となり、かつての料亭街もビルに様変わりして、飲み屋、スナック、カラオケハウスとなっているものが多く、辰巳芸者の姿も、深川祭りでしか見られない。しかし深川の隣では、湾岸副都心が新たな経済の中心になろうと、その歩みを始めている。それは江戸時代、深川が経済を中心に新たな町並みを作り、新しい文化・風俗を生み出してきたことに、似ているように見える。(Web, August 2000)

野球と朝食、それに大衆的なクライムミステリー、この三つが僕が愛してやまないアメリカ産のもの。最後のクライムミステリーはそれこそ、エラリー・クイーンのような古典本格からエド・マクベイン、チャンドラーまで思い切りウイングを広げた形で捉えたい。面白いのも深刻なのも含めてアメリカの風俗がそこにあって、平明で軽快なヒーローが活躍し、時に鋭い社会批評があったり、人生に対するアイロニーを感じさせないわけでなく、底辺に爽やかな正義感が流れる。それがアメリカンミステリーの醍醐味なのである。(Web, August 2000)

現代風俗研究会
略称現風研。民間に広く開かれた研究会として、 1976年9月、京都・法然院にて創立。桑原武夫(初代会長)、鶴見俊輔、多田道太郎(第二代会長)、橋本峰雄、井上俊、井上忠司、山本明らを中心に「ひろく現代(明治以降)風俗に関する理論的、歴史的研究」を目的に、日常生活の視点から現代風俗を観察・記録する市民研究団体として発足した。年間テーマを決め、年4、5回の研究例会及び数回の分科会を持ち、その成果は、年報『現代風俗』として毎年刊行されている。特集テーマの主たるものは、流行、地域、「もの」の自分史、旅行、暴力、「老いと若さ」、性、貧乏など。とりわけ、「風呂」「はきもの」「電話」をはじめとする生活・風俗の変化についての会員の「はがき報告」の集積が注目され、その一部は単行本となった。(Web, August 2000)
(This group dedicated to research on contemporary 風俗 studies things such as fads, personal objects, travel, sex, poverty, bathing practices, shoes, telephones, etc.)


This entry was created by Tom Gally, with additional contributions by 惣坊均.


Created 2000-08-10. Additional examples added 2000-08-19. Mainichi Shimbun examples added by SH 2000-08-25. Second sense added by TG 2000-08-28. Comment about Sanseido entry added by TG 2001-02-24. Yoshiwara exampled added by TG 2001-10-26. Names removed from one citation by TG 2006-05-29. Citation for 風俗店員 replaced by TG 2006-06-16.


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