やくざ, ヤクザ

1. gangster
2. sleazy person
3. worthless


1. gangster

■ The word やくざ can mean a member of a Japanese criminal syndicate, the syndicate itself, or Japanese organized crime in general. The activities of やくざ typically include protection rackets, extortion, drug dealing, gambling, prostitution, gun running, and occasionally legitimate businesses. Feared, despised, and sometimes romanticized by the general Japanese population, やくざ members can often be recognized by their distinctive clothing, hairstyles, and swaggers. Many also sport extensive body tattooing and missing fingertips (chopped off, it is said, as signs of contrition toward gang leaders).

やくざ groups are often described as tightly knit organizations that elicit fierce loyalty from their members. Inter- and intragroup rivalries sometimes lead to bloodshed.

□ Related words:

暴力団(ぼうりょくだん) criminal gang

極道(ごくどう) the criminal underworld

ちんぴら a low-level gang member; a petty hoodlum

The origin of the word やくざ is given in sense 3 below. It is interesting to note that the "gangster" sense of the word, despite its widespread use, is not included in most Japanese-Japanese dictionaries. The word "yakuza" does appear in this sense in some English dictionaries.

To avoid saying the word やくざ, people will sometimes use a hand motion in which the tip of an extended forefinger is drawn across the cheek diagonally. The path drawn by the finger is supposed to represent a facial scar, and やくざ in comic books and other popular media are often depicted with just such a scar on their faces. The gesture is used in conversation to imply that a person who has been mentioned is or seems to be a member of a criminal gang.

ヤクザのチンピラと名前(なまえ)だけの偽装(ぎそう)結婚(けっこん)していた中国人(ちゅうごくじん)の娼婦〔しょうふ)
a Chinese prostitute who had been in a fake marriage in name only with a small-time gangster

こうした殺人事件の典型はヤクザ世界の抗争にみられるのだ。
ヤクザという生き方』, p. 10. (1986)

もとヤクザが今は牧師に!アーサーホーランド牧師率いるミッション「バラバ」は極道あがりの伝道師集団。(Web, July 2000)

店の女性従業員の名前を制服の名札で確かめた上、その女性店員を名指しして、ヤクザを装った脅迫電話をかけるのである。(Web, July 2000)

知られざる暴力団問題
 暴力団・ヤクザと銀行のつながり
 『タイム』がヤクザに注目した
 銀行のヤクザ化・ヤクザの銀行化
 アメリカではヤクザ・マフィアと断固たたかった (Web, July 2000)

暴力団という用語は、もともと法律用語ではなく、従前は「ヤクザ」、「極道」、「無頼漢」などと呼ばれていたものの集団を、戦後早い時期から、警察、マスコミなどで暴力団と呼称するようになってから、次第に一般化してきたものです。しかし、現在では、警察法、警察庁組織令などで法令用語として使用されています。... ところで、「ヤクザ」、「極道」、「無頼漢」などと呼ばれていた博徒集団や的屋、香具師(やし)などと呼ばれる集団は、すでに江戸時代から存在しており、これらの集団は、ときには任侠団体を自称し、独自の価値概念や行動規範、組織形態を確立してきていました。
(Found at http://www.web-sanin.co.jp/gov/boutsui/mini01.htmin July 2000.)

顔は、ヤクザの威信を表したものであるところから、「顔(面子)をつぶす」、「顔に泥を塗る」ことを極度に嫌い、このような場合には、その相手方に対して、強烈な物理的反撃を加えることになります。(Web, July 2000)<

昭和30年頃まで
ヤクザと極道の世界』
 一般にヤクザは関東、極道は関西の呼び名のようです。 彼らの活動は麻薬・売春・賭博などの非合法的なものが 中心でリスクの割に利潤は比較的小さく、組織も小規模でした。(Web, July 2000)<

さまざまな紛争事件を担当しますと、依頼者の権利を守るためには、ヤクザや暴力団とも対抗しなければならないときもあります。この間も、関西から数人の暴力団員が刀のような物を持って事務所に乗り込んできて、大声で騒ぎ出したため、警察署のパトカーが白昼、私どもの事務所のあるビルに横づけされた、という事件がありました。(Web, July 2000)


2. sleazy

■ やくざ as a nominal adjective may refer to any irregular businesses that appear sleazy or disreputable to the mainstream population, such as selling goods on the street or at temples and shrines or soliciting newspaper subscriptions door-to-door. In this case, the use of the word やくざ does not necessarily indicate a connection with organized crime, though it does not rule it out, either.

◇ グッズ販売者らはヤクザな商売を行なっていた。
The people selling the accessories were in a sleazy business.

演劇なんぞという「ヤクザ」な物に人生を費やして、はや二年がたちました。(Web, July 2000)

朝日新聞
報道が左側に傾いている嫌いはあるが、インターネットへの積極的な取り組みは国内随一。 ヤクザな販売拡張員をくびにしてインターネット購読に注力すれば、主要な購読層である「インテリ源ちゃん」から絶大な支持を得られるであろう。(Web, July 2000)

この祭りには日本の原始的な祭りの原形があると 感じた。神様が祭られ(単なる慣習として行われるのでなく)、ヤクザな人たちが神輿を担ぎ (地方自治体やなんらか固有の団体によって開催されるのでなく)、町が一つになる。(Web, July 2000)

ヤクザな仕事は駄目よ。
収入は不安定だし、基本的に暇だし。(Web, July 2000)

寺ではヤクザな奴が、話しかけてきたんで私が機嫌悪く対応していると、相棒がおっかながっちゃったんだ、でも、そのヤクザな人は話聞いてもらいたかったみたいで、その後に寺の厨房に行くと勝手にカモ刺し持ってきて、私たちに食えっていうんで、初めてカモ刺しなんて喰ったけどうまかったな、でも寺の叔母さんが怒っちゃって「なんだよ?勝手にもってってから、どうすんのかと思ったら・・・」とか言うんで、また相棒が困っちゃって、で、ヤクザな人はと言うと、言うこと言って私たちにくいもんとお茶を用意すると行っちゃって、寺の一室で寝に入ったみたい、私たちもたらふく食うと、出発したの。(Web, July 2000)

こんにちと違いまして、その頃に一万人の兵があれば心丈夫です。ところが、その募集が思うように行かないで、しまいには誰でも構わずに採用することになって、江戸近在のヤクザ者までが紺木綿の筒袖を着て、だん袋のようなものを穿いて、鉄砲をかついで歩くことになったので、世間の評判が余り好くありませんでした。
半七捕物帳
歩兵《ほへい》の髪切《かみき》り
岡本綺堂(青空文庫)

「なあんだ。甲府からでも、富士が見えるぢやないか。ばかにしてゐやがる。」ヤクザな口調になつてしまつて、「いまのは、愚問です。ばかにしてゐやがる。」
富嶽百景
太宰治(青空文庫)

「何もしていないというのは、またどういう訳かね。お前がそれほど尊敬するくらいな人なら何かやっていそうなものだがね」
 父はこういって、私を諷した。父の考えでは、役に立つものは世の中へ出てみんな相当の地位を得て働いている。必竟ヤクザだから遊んでいるのだと結論しているらしかった。
「おれのような人間だって、月給こそ貰っちゃいないが、これでも遊んでばかりいるんじゃない」
 父はこうもいった。
こころ
夏目漱石(青空文庫)

 


3. worthless

■ In this sense, やくざ is used as a nominal adjective meaning "worthless, of little or no value."

□ This seems to be the original meaning of the word. According to dictionaries, it comes from a card game in which a losing hand was 8 (や), 9 (く), and 3 (ざ).

◇  次の日、ブリキの大きな時計と、ヤクザな紙の靴とはやぶけ、象は鎖と分銅だけで、大よろこびであるいて居《お》った。
オツベルと象
宮沢賢治(青空文庫)

私の赤児のときの思い出だけでもよいのなら、一日にたった五六行ずつ書いていってもよいのなら、君だけでも丁寧に丁寧に読んで呉れるというのなら。よし。いつ成るとも判らぬこのヤクザな仕事の首途を祝い、君とふたりでつつましく乾杯しよう。仕事はそれからである。
玩具
太宰治(青空文庫)

貧しいすがたをしたおかみさん[#「おかみさん」に傍点]が、子供を半てんおんぶで背負ひこみながら、天日のさす道を歩いてゐる。それが私のかみさんであり、その後からヤクザな男が、バケツや荷をいつぱい抱へて、痩犬《やせいぬ》のやうについて行つた。
散文詩集『田舎の時計 他十二篇』
萩原朔太郎(青空文庫)

小林は今まで頭のなかになかった妹の事を、はっと思い出した人のように津田を見た。
「うん、あいつも可哀相だけれども仕方がない。つまりこんなヤクザな兄貴をもったのが不仕合せだと思って、諦らめて貰うんだ」
明暗
夏目漱石

 主人は小六の事に関聯して、
「いや弟などを有っていると、随分厄介なものですよ。私も一人ヤクザなのを世話をした覚がありますがね」と云って、自分の弟が大学にいるとき金のかかった事などを、自分が学生時代の質朴さに比べていろいろ話した。

夏目漱石

店には格別お珍しいものも御座んせんし、先生も雨上がりをお待ちになっておいでになる御様子ですし、私《あっし》も朝から店に座っていてすこし頭がボンヤリして来たようですから、ツイ退屈凌ぎに根も葉もないヨタ話を一席伺いました訳で……若い中《うち》にナマジッカな学問をしたり寄席へ出たり致しました者は、ツイ余計なお喋舌りが出て参りますようで……ヤクザな学問ほど溢れ出したがるようでヘヘヘ。
悪魔祈祷書
夢野久作
(『サンデー毎日特別号』昭和十一年三月)


This entry was created by Tom Gally, with additional contributions by Benjamin Barrett.


Created 2000-07-01. Note about hand gesture added at BB's suggestion on 2000-07-02.


jeKai Index Home